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紅茶豆腐屋

ハリネズミとかゲームとか のんびりと。

はちゃめちゃでバカげた事件とそれに挑む名(迷)探偵『ルーフォック・オルメスの冒険』を読んで

読書

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ちょっと近況っぽいものを書きますので
題名の本のみ見たいかたは、お手数ですが次の見出しまで飛ばしてくださいませ。

 

お久しぶりです、もり蔵です。
なんと言いますか、WindowsPCが壊れて数ヶ月、ちょっとしてからMacを導入したり。退職して無職になったり。個人でゲームを1本つくって次回作に取り掛かり始めたり etc...
ようやく日常が落ち着いてきた頃です。

 

って、そうしている内に前回のブログ更新がちょうど7ヶ月前になるのですか……!
せっかくブログを立ち上げたのに、もったいない!
そういえば日々、特に振り返らずに生きていたので
時間の感覚も、残しているモノも少ない気がします。
それでは非常によろしくないので、今後はとりあえず、また自分のペースで
備忘録的な意味で本ブログを更新していけたらと考えております。
またどうぞよろしくお願いいたします!

 

と宣言しつつ、久しぶりの更新なので、何を書きましょう?
私はゲームをつくっているのですが、この暇な期間にしていることと言えば、ネタの引き出しを増やすべく、Amazon プライムビデオを観る,本を読む等。

 

以前のようにゲーム感想を書くのも良いのですが、
ゲームづくりをしている私の所感から、それらもブログ更新内容に入れてご紹介していければ、更新ネタが増えそうですね。
よし。ということで今回は、
キテレツさにいたく感動した本がありますので、ご紹介したいと思います。

 

想像のはるか斜め上をいく事件が巻き起こる探偵本 

名探偵の誉れ高いルーフォック・オルメス氏。氏にかかればどんなに奇妙な事件もあっという間に解決に至る。人殺しのあった部屋の白い壁に残された巨人の手のような血染の手形の謎,寝ている間に骸骨を抜き取られたと訴える男の謎,(略)オルメスとはホームズのフランス風の読み方,シャーロックならぬルーフォックはちょっといかれたを意味するという。喜劇王チャップリンも絶賛のフランス式ホームズ・パロディの傑作短篇集。ミステリ・マニア必読の奇書。
(本書の冒頭より)

手にとった経緯

物語本を探していたときに、表紙の探偵キャラクターに惹かれたのが第一にあります。なぜ探偵かというと、以前から『ダンガンロンパ』の影響で、探偵モノが好きになっていまして、探偵という言葉に弱いんです。
そこで、もしかしたら本書も面白い世界に引き込んでくれるかも!という謎の期待から、レビューを調べたり、あとがきに目を通してみたのです。
すると“バカバカしい”,“迷探偵”,“ミステリーだと思って真剣に読んではいけない”などの感想や、訳者のとても楽しんで翻訳したのがわかるイキイキとした文章に、
「これは……気になるぞ……。」と手にとったのがきっかけです。

 

突拍子もない話を笑える人/短い時間で話をひとつ読み終えたい向け 

前述の引用文やレビューでも書かれていますが、とにかくはちゃめちゃでバカバカしい事件とそれに立ち向かう探偵たちのお話です。ギャグでミステリーと言っていいのかわからない感じですが、著者・カミの紡ぎだす主人公・オルメスの姿にご興味があれば、一読をオススメします。

 

また、構成は、第1章と第2章にわかれており、目次の数だけ事件が発生しています。しかもその1事件(話)あたりのページ数が、4〜10ページととにかく短篇です。

各話では、事件発生→捜査・解決→結末の流れがとられています。※主人公・オルメスの不在や、第2章の一部を除く。

例えば次のような話の展開になっています。

 

事件の数行後のオルメス「私の推理によれば、犯人は◯◯のようだ」→警視「素晴らしい推理です!」

本書の良さは、ひとつ目は、探偵・オルメスの万能感です。
オルメスが証拠をひとつ見つけただけで、例えばチリや埃を見ただけで、自分は埃を研究しているからこれがどこでできた埃なのか分かると、犯人は誰々だと言ってのけるのです。(なんなんだこのエスパー探偵は)

それに対して、近くにいる助手またはオルメスに好意的な警視は、素晴らしい推理です!関係者を呼んできます!と賞賛する流れです。ここまでで、だいたい最初のパート(2〜3ページ)が終わります。(このスピード推理よ……)

そして、オルメスの凄さを知っている犯人なら、呼び出しを受ければすぐに罪を認めて、動機や犯行内容を自供するテンポ感。(コントかな?)

 

もちろんそうじゃないときがありますが、
第1章は、目次にある様々な事件を通して、そのオルメスの凄さを見せてきます。

そして、第2章では、章を通してオルメスのライバル的な存在・悪役と発想力比べをしていきます。そのライバルはよく捕まって牢獄されるのですが、都度脱走して、その脱走方法にオルメスの発想が追いつかなかったりと。最後まで飽きずに、ハラハラした展開が待っています。

 

ふたつ目は、ときどき前話と矛盾がある箇所があり、一瞬混乱してしまうところがあります。しかし、そこは訳者が注釈(という名のツッコミ)を入れているので、「まぁ楽しければ良いよね。」と思い、読み戻りなく気楽に進めることができるのです。だってなんでもアリなお話なのだから!

 

さいごに。海外を舞台にした小説ですが、横文字の人物名が少ないです。名前は名前でも、役職や事件に象徴する役割名で書かれているため、横文字の名前は覚えづらいという人に、特に本書をオススメします。

 

まとめ

とにかく沢山のネタ事件がてんこ盛り。

訳者のあとがきでは「落語の滑稽話を思い出す」と落語の頭山のあらすじが書かれていましたが、まさにそんな話の展開だと思います。そのため、本書の日本バージョンのネタを探すなら、滑稽話を探せば良いのかと思うと今から少しわくわくするくらいには、本書を読んで良かったと思っています。

みなさまも、もし、はちゃめちゃでバカバカしいミステリー小説でもよければ
本書を手にとってみてはいかがでしょうか。

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